弊社の特徴を非常に良くご理解いただいており、それに合わせて一定のスクリーニングしていただいてご紹介いただいているなと感じています。「D&Iさんからのご紹介であれば」という感じで、担当者間で合意が取れるほどの信頼感があります
エイベックス株式会社様
人事総務本部 人事グループ 第3人事ユニット
北原 鮎子様 小笠原 未佐子様
得意なこと、好きなことを仕事にできる職場
ご縁あって採用させていただく中で「障がい者」といった括りは本当に曖昧で、よく社内でも話をするのですが、そもそも私自身は線引きをすること自体しっくりきていない部分もあります。
弊社の場合は、そもそも得意なことや好きなことを仕事にしている人たちが多く、ある意味得手不得手がはっきりしている人たちもたくさんいます。
その人が診断書を持っているとか、病名がついているという事実はありますが、それぞれが得意なことを生かして仕事をしていただくということに何ら変わりはないのかなと思っています。
障がい者手帳は相互理解のパスポートのようなもの
せっかくご縁あって入社していただくのであれば、できるだけ他の社員と同じ様にご活躍いただきたいので、マッチングという点はかなり重視しています。
いくら優秀な方でも弊社の社風にマッチしないためにご縁がなかったという結果になることもあります。
障がい者手帳はある種のパスポートのような意味合いがあり、お互い理解し合える共通言語の1つに過ぎないと思っているので、個別の配慮はもちろんするものの、意識しすぎず単にその方の強みを生かしてお仕事していただいています。
実際に採用させていただいた現場からも、「他の社員と同じ用に活躍してもらっている」といった声も聞こえてきます。
外から見た業界のイメージと働く社員の特徴や実態とは?
エンタメ業界は一見華やかに見える所があり、特に弊社はチャラチャラした人が多いイメージを持たれるようなのですが(笑)、入社された方と話をすると「意外と普通でとても真面目で一生懸命な人が多い」というコメントをいただきます。
もちろんモノづくりの現場はアクティブな人は多いですし、スピード感もかなりありますが、現場でも管理部門でも、世の中に多くの「Really!」を届けていく思いは一致しています(エイベックスの企業理念は”Really!Mad+Pure”で、ともすれば今は非常識で、他人から「おかしいんじゃないの?(Mad)」と思われることも
真摯(Pure)に追い求め、世の中にマジで!?(Really!)を届け続けるという意味が込められている)。
やはりコンテンツに対する愛情だったりとか、企業理念は、軸としてブレないので、そういった思いをお持ちの方とご一緒したいなと思っています。
あとは業界の変化スピードが早かったり色んなステークホルダーもいるので、変化対応力やコミュニケーション力というのは必要になってくるなと感じています。
経験やスキルにとらわれない可能性の追求
弊社はオープンポジションでの募集をしているのですが、部署の選定にあたっては、ご希望やこれまでの経験・スキルなどを鑑みた上で検討させていただいており、経歴とはピッタリでなくても”この要素をうまく取り出せば”この部署のこんな業務に転用できないか?等、最大限の可能性を探りながら、部署アサインをしています。
具体的にはコツコツと着実に確実にやるのが得意な方は、間違えないように商品データを登録していく業務を担当していただいたり、コミュニケーションを取りながら仕事を進めていくことが得意なのであれば、取引先からの素材の回収と社内調整をご担当いただくなど、配慮事項は考慮しつつご本人がこういうことをやりたいというものがあれば、環境が許す限り積極的にチャレンジをしていただいています。
障がい者雇用のために定型業務を集めて、それを担当していただくわけではないというところは、すべての部門で意識共通しています。
次のステージ「入社後の満足向上と活躍」に向けて
ここ最近で急激に雇用数が増えたこともあり、定着のフォローという点が今後の課題です。
直近ではご本人だけではなく、その上司も含めて定期的にカウンセラーの先生との面談を行う仕組みを導入し始めました。入社はゴールではなくあくまでもスタートなので、長く安定してパフォーマンスをだしていただくための工夫は今後もしていきたいです。
なぜD&Iで実績が出たのか?
一番ありがたいなと思っているのが人選における目利きです。
推薦人数もちろんたくさん上げていただいていますが、特に選考通過率が他社さんに比べて高いです。
弊社の特徴を非常に良くご理解いただいており、「とりあえず数は推薦するのでその中で良い方がいればどうぞ」という感じではなく、ニーズに合わせて一定のスクリーニングしてからご紹介いただいているなと感じています。
書類選考はもちろんするのですが、書類上ではどうなんだろうと思う方も「D&Iさんからのご紹介であれば」という感じで、担当者間で合意が取れるほどの信頼感があります。
あとは、採用段階におけるやり取りですね。
進捗具合の連絡もですが、あまり下手な駆け引きというよりは本音ベースでお話が進むので、採用までのスパンが短い。
入社承諾は難しいと判断も含めお互いの最短ルートを行けるような体制を整えていただいているというのは、こちらとしても非常にありがたいです。
エイベックスにとっての障がい者雇用とは
会社が存在することの本質は社会貢献だと思っているので、私個人としては障がい者雇用においてもエンタテインメントを通じて社会貢献になればいいなと考えています。
今の世の中、受け手側が非常に多様化しているため、作る側も同じく多様化をしていく必要がある中で、いろんな感性でいろんなことを感じる人がいるということがすごく大切だなと思います
社内にもそういった思いをどんどん浸透させていきたいですね。
[編集後記]
当社経由で複数名の障がい者の方が入社されたエイベックス様。
主軸事業である総合エンタテインメント事業(音楽・アニメ・デジタル等)を通じて、人々の”楽しむ”を様々な形で創り出し、長年にわたり業界をけん引し続けています。
インタビューでもお話して頂いた通り、楽しみ方は人それぞれですが、個性があふれたワクワクする社内環境に感銘を受けたことを今でも鮮明に覚えています。
「障がい者」という括りではなく、個性・特性という捉え方での採用をする企業様ですので、我々もD&Iの個性を活かしながら長期的なご支援がさせていただきたい所存です。