導入事例

D&Iのサービスを利用された
お客様事例を紹介いたします

ダイバーシティという言葉が耳につかないぐらい自然な組織が、本当のダイバーシティ企業。その序章として在宅型雇用のエンカク/エンカククラウドを導入しました。

株式会社セレブリックス様

経営管理本部 総務グループ
鹿野 菜美恵様 於 鉄崢様

利用サービス在宅雇用導入支援  

関連キーワード:#採用手法 #eラーニング #就業フォロー

採用活動を続けていたからこそ見えてきた課題

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▲和やかな会話風景

――D&Iが支援に入る以前、貴社の障がい者雇用のご状況はいかがでしたか?
一般採用での入社後に障がい者手帳をお持ちであることが分かったり、ハローワークから紹介を受けたり、各事業部で個々に採用をしたり・・・・・と、採用手法がバラバラでした。これではなかなか採用促進出来ないのではないかということで、採用窓口の一元化を図っていました。
一元管理を進める中で、ハローワークや民間企業が開催する合同面接会に参加していましたね。コンスタントに採用までつなぐことができていて、平均すると毎月1~2名程ですかね。

――コンスタントに採用している中でも、少し課題感があったのですね。
やはり、採用計画で立てた採用予定人数がかなり大きかったことや、採用ターゲットが限定的なこともあり、このペースで採用を継続していけるのかという漠然とした課題を感じていました。
じゃあどうすればその課題を解決できるのか。と情報を集めていたところでD&Iさんからご連絡をいただきました。

――情報収集していったということですが、もう少し具体的にお伺いさせてください。
イベントを主な採用手法としていたので、それ以外の手法を幅広く情報を集めていました。
民間企業が提供するエージェントサービスは当然ですが、今までにない『農園での雇用』『サテライトオフィス雇用』の資料取り寄せと検討をしていました。
農園での雇用に関して言えば、現地の見学などもしてみました。

企業として数ある採用手法の中で選択をする軸とは

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――様々な手法があると思いますが、選択の基準は何だったのでしょうか?
いろいろなポイントはありますが、まず弊社としての障がい者雇用のあり方というものを常に意識していました。
障がい者雇用は、ただ雇用すればいいわけでは無いということ。離職率が高いと言われている領域ですので、雇用を継続させていくこともセットで考えていました。
その前提があったうえで、業務管理、危機管理、人件費を含むコストなどを相対的に比較していこうとしていました。

――その中でD&Iが提供する『エンカク』をお選びいただいたポイントは何でしょうか?
ポイントは就業フォローのシステムが明確であることと、比較検討した中ではコストが抑えられるところです。とにかく知識が無い状態だったので、間に入ってサポートしつつも、直雇用という帰属意識を当事者の方々に持っていただくことが出来るのもとても魅力的でした。
テレワーク型雇用としても何社か比較検討はさせていただきましたが、事業立ち上げからの継続年数や、過去の導入実績をお伺いする中で、信頼性も見させていただきました。

最後はD&Iさんと、地方でのサテライトオフィス雇用支援を提供している企業さんとで比べていたのですが、先程も言ったように危機管理の部分でD&Iさんを選ばせていただきました。コストはほぼ同額くらいだったのですが、どうしても地方となると物理的な距離と、帰属意識が欠けてしまうのではないかという懸念が払拭しきれませんでした。

――サテライト型でも帰属意識は気になってしまいますよね。
そうですね。どうしてもサテライトオフィスって、任せきりというイメージが強くて。物理的に離れていても勤怠情報・業務進捗把握・体調把握などが一括管理のできる専用のシステムというか、『エンカククラウド』のようなシステムが無い限りは、現地の管理者に任せきりになってしまう未来図が、理想とは少し違うかなと思いました。

本来であれば、全部自社採用をしようと思っていたぐらいですので、やはりそういった帰属意識のようなものは重要な要素でした。ただ、現実的に採用予定人数を考えたときに、少し柔軟に考える必要があることは理解していました。そう考えたときにテレワークで直雇用であればありなのかな・・・と、方向を変えていきました。

――実際に手法を決定してからも、採用に至るまでにいろいろと悩まれる部分はあったのではないでしょうか?
いくつかはありますが、一番は業務切り出しの部分ですかね。
色々と参考資料などもいただいて、社内で共有・周知を試みたのですが、現場からするとメイン業務外のことですので、なかなか響いてくれなくて。1回2回でなくもう少し継続して共有をしていくことで、少しずつ社内でもキャッチアップしだしたという感じでした。

あとは、最近の話で、聴覚障害をお持ちの方との面接があり、初めての事でしたので面接される方にとって負担となってないかなといった心配はありますね。新しい感覚で、楽しくコミュニケートできているつもりですが、当事者の方からするとどうなのだろうと。
聴覚障害の場合だけじゃなく、障害種別によって新しいやり方というのを私たちが考えなければならないなと感じています。

初めてのテレワーク(在宅)型雇用をしてみた感想は

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――エンカククラウドを利用してみていかがでしたでしょうか?
雇用前にイメージしていたものとは、いい意味で違いましたね。エンカククラウドで実施できるeラーニングを活用しながら、ご本人様のスキルアップに一定期間を要するのかと思っていました。ただ実際やってみると皆さん予想よりも業務遂行能力が高く、イメージより早期に戦力として業務依頼ができています。対面でのやり取りをしないとできないと思い込んでいた業務もテレワークであっても問題なく依頼ができる、そういった視点の変化みたいなものがありました。テレワークでも可能な業務が意外とたくさんあるのだと感じましたね。もちろんそう感じた要因の一つとして、今回採用させていただいた方々がとても積極性が高かったというのもあるかもしれません。
また、eラーニングも充実した内容になっているため活用させていただいています。人によって得意/不得意やスキルのばらつきはありますので、足りない部分のスキルアップにeラーニングを使っています。実際に人事視点から見てもeラーニングの各コンテンツも課題のレベルが初歩的なものだけではなく、VBAやAccess、その他プログラミングなどまで幅広く用意されていて、個々人のスキルに応じて受講してもらえることは魅力の一つですね。

――エンカクを利用する中での課題などはございますか。
エンカククラウド内の機能の「画面キャプチャ」について、少し課題というか考える点が多いと感じています。何かあった時には必ず必要なシステムだと思っていますので、機能自体が気になるということではないです。ただ、中には「監視されているのではないか」とすごくプレッシャーとして過敏に感じられる方も居ます。当然、監視しているわけではないので、それをどう理解していただくのがいいのかなといった課題は感じています。
私もそういった障害に関する勉強をしているものの、私だけではフォローしきれない細かいところをD&Iさんの就業フォロー担当者の方がケアしてくださっています。

――就業フォローの部分のお話もありましたが、弊社からのサポート体制についてはいかがでしょうか?
細かい気づかいだけでなく、就業する方の現在のスキルと、今後お願いしたいと思っている業務内容とをしっかり理解していただいて、必要なeラーニングの研修などもワーカーの習得度やスキルに応じてカリキュラムを組み立ててくださっていて、とても助かっています。おかげで、次の業務をお願いするまで少し間が空いてしまいそうなときとかにも、時間を有効活用して研修などをしていただいていますね。
こういう業務をお願いしようと思っていると就業フォロー担当者の方にお話しすると、すごくきれいに要約してくださって、依頼したい業務のタスク登録およびワーカーのアサインまでしていただけるのもありがたいですね。私の方からD&Iさんへ依頼業務の共有を忘れたまま、ご本人に業務を投げてしまっていることもあったりするのですが、そこも柔軟に対応いただいています。
むしろ結構細かく、いろいろとお願いしているので、すごい文句が多い人みたいになってないか心配です(笑)

――その他エンカククラウドや、サービス全体を通して、○○できたらいいなという点などはございますか?
タスク管理機能内に搭載されている進捗状況が一目で把握できる機能がさらに細かく設定できると尚嬉しいですね。現在の仕様上、タスク未着手状態の”0%”からタスク完了状態の”100%”まで10%毎にワーカーがその日の業務進捗を報告ができるものとなっています。
しかしながら、非常に真面目なワーカーが多く、全体の進捗から見ると明らかに45%の進捗であるときに、40%を選ぶのか50%を選ぶのかって、人によって判断が分かれると思います。微妙な差ではありますが、細かくできた方がご本人たちも何も迷わずに使うことができるのではと思います。

また、ワーカーの皆さんが出勤時に必ず回答をいただいている「体調に関するアンケート」の詳細把握および分析などの活用の仕方は色々あると思っています。
例えば、腹痛の申告でお休みを希望されている場合、その原因が食あたりなのか、気分の落ち込みからくるものなのかといったように様々です。さらに、気分から来るものだとしても、そうだとは本人も言いたくないケースや、逆にそれに本人が気づいていないケースもあります。離れた場所で働いている分見えないところでもあるので、今後長期的に統計をとりながら体調不良の要因分析をするうえでもさらに細かい情報が取っていけたらと思っていますので、D&Iさんとも連携を図りながら社内でも統一化できればと思っています。

さらなるダイバーシティ推進に向けて

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――最後に貴社の障がい者雇用の今後の展望などお聞きしてもよろしいですか?

目指すところとしては、本当の意味でのダイバーシティの採用が出来ることが理想だと思っています。むしろ、ダイバーシティという言葉が耳につかないぐらい自然な組織で、どのような障がいをお持ちの方であっても、分け隔てなく働くことが出来る会社を目指したいなと思っています。

利用サービス在宅雇用導入支援  

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